10月30日（木）
先日、同僚の韓国人の先生とお昼を食べている時に「最近歯医者に通ってるんです」という話をしたことから、歯医者談義になりました。その先生は、今年の春頃歯医者に通い始めたものの、何回か通った所で忙しくて行かれなくなり、治療が中断したままになっているのだそうです。
この話を聞いて、あれ？やっぱり？と思い、尋ねてみました。「ってことは、治療代は１回ごとに払ってたんですよね？」
「もちろん」というお答えを得て、「実は私の通っている歯医者では全額前払いしたんですけれど……」と言うと、かなり驚かれました。やはり一般的なことではないようです。その後様子を見ていると、他の韓国人の患者さんたちも皆、治療が終わると次回の予約をするだけでお金を払わずに帰って行くので、外国人だから全額前払いさせられたという訳でもなさそうなのですが。
江南の医院だからお金持ちの患者が多いのかもしれない、最後まで通院しないといけないからその方がいいのでは、途中で患者が来なくなったりしないので医者も計画的に治療できるだろうし、などと前払いの是非を巡って話に花が咲いたのですが、その中で面白い話を聞きました。
前に書いたように、韓国では保険の効かない詰め物・被せ物がかなり高くつきます。でも、実際に詰め物や被せ物を作るのは、日本同様、歯医者ではなくて歯科技工士です。なので、歯科技工士に頼めば、歯医者より安く作ってもらうことができるというのです。つまり、まず歯医者に通って虫歯の治療をしてもらい、あとは詰め物・被せ物をするだけとなったら、歯医者に行くのは止めて、知り合いの技工士さんに型を作ってもらい、詰め物・被せ物をはめ込んでもらっちゃうのだそうです。友人や親戚に技工士がいれば、割とよくやることなのだとか。
う〜〜ん。そんなことされたら歯医者は上がったりだと思いますが、ためらわずに実を取るところがさすが韓国。それとも、もしかして、私が知らないだけで、日本でもそういうことがあるのでしょうか？
10月17日（金）
最近やたらと映画を見ています。歯医者の帰りに映画を見るというのが、何となくパターンになっているというだけの理由なのですが。
今日も治療が10分で終わってしまったので、そのまままっすぐ忠武路に向かいました。忠武路は映画会社が集中している地域で、映画界のホットな話題は「忠武路の話題」、人気俳優は「忠武路の看板スター」などと言われます。その忠武路にある大韓劇場はソウルを代表する映画館の一つで、前から一度行ってみたいと思っていた映画館です。地下鉄駅とビルが直結していてアクセス抜群。ビル内に８館の上映館があり設備も最高。後方の席でもスクリーンはとても見やすく、座席はソフトな感触の背もたれが微妙にリクライニングするという贅沢仕様でした。
私のよく行く映画館は、ソウル劇場（鍾路３街）、メガボックス（ＣＯＥＸ）、ＭＭＣ（東大門フレアタウン）なのですが、今後は大韓劇場もリストに加えておかなければ。ちなみに、現在大ヒット中「スキャンダル」主演のベ・ヨンジュンが舞台挨拶に回った劇場は、大韓劇場・ソウル劇場・ ＭＭＣ・上岩・ＣＧＶ・シネシティー・メガボックス・シティー劇場だったそうです。これらがソウルを代表する映画館ということなのでしょう。
映画はホラー系の作品で後味がイマイチだったので、東大門市場にちょっと寄ってみました。皮革衣料市場として有名な光熙市場も覗いてみましたが、日本人のグループが結構来てました。今週は連休ではないはずですが、旅行シーズンなんでしょうね〜。気に入った服があったら買いたいと思っていましたが、ウィンドウショッピングで終わりました。
帰り道、地下鉄駅の売店には「蘆大統領、大博打」の文字が踊ってました。国民投票、どうなるんでしょうねぇ。
10月14日（火）
カバンの中からスクラッチカードが出てきました。先日ロッテリアで玄米パン海老バーガーを食べた時にもらったものです。その場ですぐ削ってハズレだったのですが、ハズレ券３枚でソフトクリームがもらえるというので、捨てずに取っておいたのでした。
このカード、今日になって気づきましたが、「Ticket to the Beauty」という名前がついています。「美へのチケット」 そう言えば、新商品のライ麦パン海老バーガーは、ライ麦パンが食物繊維豊富で健康にいいというのがウリになっていたのですが、それにしても「美へのチケット」とは当たったら何が貰えるのでしょうか。ロクに読んでいなかった細かな字の説明に目を通してみました。
え〜っ！ ロッテリアの新商品キャンペーンの賞品が整形手術費用とは。う〜ん、韓国はまだまだ奥が深い！？ 私は海老バーガーが好きで、ロッテリアでは必ずこれを食べるんですが、１等が当たっちゃったらどうしよう？！
10月11日（土）
今日も朝から歯医者だったのですが、自宅から１時間かけて出向いて、治療が終わってまっすぐ帰るというのは虚しいので、あちこち市内を歩き回ってきました。
歯医者はアップクジョン（押鴎亭）にあるのですが、お昼を食べるために地下鉄でウルチロ（乙支路）へ。美味しいマッククス（3000Ｗ）を食べて満足し、腹ごなしにチュンムロ（忠武路）のあたりをブラブラ散策。
また地下鉄に乗って、シンチョン（新村）へ。ここはヨンセ（延世）大、イファ（梨花）女子大のある若者の街です。カフェやケーキ屋を覗いたり、中古ビデオショップを冷やかしたり。ふらっと入ったヒョンデ（現代）デパートでパンツスーツを衝動買いしたり。
実は役所広司主演の「ドッペルゲンガー」の前売を予約済みなのですが、それまで時間をつぶすのが大変そうなので、予定になかった「冷静と情熱のあいだ」も見ることに。新村は地下鉄駅から徒歩数分の所に映画館が２つあります。２つと言っても、韓国の映画館はシネマコンプレックスと呼ばれる複数館タイプがほとんどで、ここもビルの中にそれぞれ７館、９館の上映館を擁していますから16の映画館があるのと同じです。新村の映画館は初めてなので、わざと違うビルをハシゴすることにして行ったり来たり。映画の感想は「ななの観劇メモ」でどうぞ。
映画を見終わると、また新村の繁華街をぶらぶら。途中、ネット上で話題になっていたラーメン屋を見つけて夕食はラーメン（2500Ｗ）。
そろそろ８時近くになり大分暗くなってきました。また地下鉄に乗って、今度はヨイド（汝矣島）へ向かいました。ここ数週間、漢江で土曜日ごとにソウル世界花火大会という花火大会をやっているのです。10月に花火？とも思いますが、空がきれいなこの季節の花火というのもいいものですね〜。会場周辺はすごい人出で、人の波に揉まれてめちゃくちゃ大変でしたが。
花火大会が終わったのが９時過ぎ。またまた地下鉄の乗客になり、やっと自宅に戻ってきました。あ〜、くたびれた。
10月９日（木）
歯が痛い。前から虫歯かなぁと思ってはいたのですが、突然激しく痛み始めました。熱いものも冷たいものもズキーンと沁みるし、何もしなくてもズキズキ痛いし、口を開けるのが億劫で食欲もありません。昨日熱っぽかったのは、歯痛のせいでもあったようです。
とにかく歯医者に行って治療を受けねば。インターネットで情報を探して、電話予約を入れました。ちょっと面倒な治療になりそうなので、日本語ＯＫで日本人に評判のいい所です。
夕方、予約時間に合わせて恐る恐る行ってみました。ビルの３階、ドアをあけると受付、待合室、診療室。日本の歯医者と同じです（当たり前か）。待合室には４人先客がいて、なかなか流行っている様子。受付で保険証を出して受付票に名前や住所を書き、待合室で雑誌を読みながら待つこと10分。名前を呼ばれて、治療の順番が来ました。
歯医者独特の診療用椅子と椅子に付属した種々の機器。見慣れた光景です。日本では伯父が歯医者さんなのでいつもそこに通っていました。あまり痛い思いをしたこともないし、歯医者の道具や機械は見てるだけでも面白いし、親戚の家に遊びに行くような気楽な気分で通っていて、憂鬱だとか怖いとか思ったことがありません。お陰で、ここソウルでも、診療用の椅子に座って部屋の中を見回していると、何となく懐かしいような安心したような気持ちになって、落ち着いてきました。
先生は日本で勉強した方のようで、日本語も完璧。レントゲンを撮った後で、写真を見ながら虫歯の現状と治療方針を説明してくれました。歯を削って、神経を取って、被せ物をして……治療の回数とかかる費用も説明してくれます。
日本円にして３万５０００円！ これまでの人生で、医者にそんな大金を払ったことはありません（親が払ってくれたことはあるのかもしれないけど）。それを韓国で払うんですか。１本の虫歯のために？ 韓国の35万Ｗって言ったら、日本では７〜10万円に相当するんですけど。あぁ、先生の解説とぴったり合ってる……。
日本で銀を使って治療してもらえば保険で安く済むわけですが、考えようによっては、日本でも保険がきかなくて高額なセラミックスを半額か３分の１の値段で入れてもらえるなら、これはお得な治療なのかもしれません。それに、とにかく今すぐ治療をしないとヤバイと歯の痛みが言っているので、考慮の余地はないのです。
説明を全部聞いた上で、それでお願いしますと了解。治療に入りました。受付してから説明の時間も含めて１時間近く。とても丁寧な診療でした。
診療が終わると、先生が受付まで一緒に来て、治療費の計算をしてくれました。
えっ？ それ、もしかして、全額前払いするってことですか？ そんな大金持って来てないんですけど。
やはり、前払い、まとめ払いするもののようです。
医療費をクレジットカードで払うことになるとは。何だかとってもドンブリ勘定に見えるんですけれど、チマチマした保険の点数計算とか、韓国にはないんでしょうか？ まぁ、現状から完治までに必要な治療費は治療回数や治療方法によらず一定というのは、それはそれで理に適っているような気もしますけど。
韓国で暮らし始めて３年半余り、初めての通院体験は久々のカルチャーショックでした。
10月８日（水）
今日から三日間「学術祭」のため午後の授業は休講になります。それなら午後はフリータイム？ そうは問屋が卸しません。講義の代わりにいろいろな催しがあるのです。
今日の午後は「体育祭」でした。種目の中に「学生と先生の二人三脚」があるので一緒に走って下さいと頼まれ、二人三脚リレーに出場しました。運動会なんて何年ぶりでしょう。妙に懐かしい感じです。二人三脚は、途中にフラフープの輪くぐりとパネル貼りの障害物があって、往復50ｍぐらい。自分の番はあっという間に終わってしまいましたが、楽しかったです。
当初の予定ではこれでお役御免のはずだったのですが、他の種目でも人数が足りないというので、ドッジボールと長縄にも参加。気分はすっかり小学生？
一通りの種目を楽しんだところで、疲れてきたので家に帰りました。と、先週からずっと仕事が切羽詰っていて睡眠不足だった上に運動して汗をかいたりしたせいか、頭痛がひどくなってきました。風邪ひいたかな。何となく熱もあるみたい。夕方からの予定をキャンセルして、薬を飲んで寝ることに。
二時間ほど寝たらかなり気分もよくなりました。夕食はどうしようかと思っていたら、電話がかかってきました。「ドッジボールで優勝して10万ウォンの賞金をもらいました。皆で食事してるんですが、先生もいらっしゃいませんか」 おぉ、すばらしい！ 渡りに船、じゃなくて、ドッジボールで優勝とは！ 学校前のお店に出向き、お祝いの焼肉に舌鼓を打ちました。優勝おめでとう〜〜！
10月２日（木）
朝からずっと軽い頭痛がしています。と言っても、教壇に立つとけろっと忘れてしまう程度で、いつも通りに仕事をしているのですが、何となく頭が重くてすっきりしません。
このところ朝晩はかなり冷え込むようになってきたし、昨日は雨が降って昼間も寒かったし、風邪でもひいたのでしょうか。それとも、昨日のマッコルリで二日酔いなのかも……。