12月30日（月）
このところ、いろいろなサイトで音楽を聞いていたので、その中から、最近流行していて、年の瀬に相応しい（？）曲を紹介しましょう。
ビョル（＝星）という女性歌手のデビュー曲「１２月３２日」（シビウォル サムシビイイル）です。
今年中に帰ってくると約束した恋人を待つ「私」の歌で、カレンダーをめくりながらわくわくしてあなたの帰りを待っていたのに、あなたが戻らぬまま年が明けてしまった。でも、私にとってはあながた来るまで１月１日は来ない。12月32日、33日と、あなたが来るまで私にはまだ12月なのだ……という内容です。
歌詞（日本語訳付）もありますので、是非、歌詞を見ながら聞いてみて下さい。歌詞だけを見ていると恨みがましい陰鬱なイメージを想像しますが、馴染みやすいきれいな曲です。韓国語は音の種類が多いせいか、歌詞がメロディに乗りやすいようで、心地よく聞ける曲やカッコいい曲が多くて羨ましいですね。
ちなみに、私はこの曲のおかげで、「シピル（10日）」「シビリル（11日）」「シビイイル（12日）」をしっかり区別して発音できるようになりました。韓国生活１年目には「イーシピリル（21日）」と「イーシビイイル（22日）」を言い間違えて、予定と違う日の飛行機の予約を取ってしまうという失敗もあったのですけれど……。
さて、明日、サムシビリル（31日）の飛行機で冬休み帰国します。（この予約は e-mail で依頼しました……。）
お陰様で、今年も何とか無事に１年を乗り切ることができたようです。
日韓両国で、有形無形の応援支援、本当にありがとうございました。改めて心よりのお礼を申し上げます。
皆様、どうぞ良いお年を、めでたく １月１日 （イロル イリル）をお迎え下さい。
12月25日（水）
目覚めれば White Christmas でした。韓国で３回目のクリスマスですが、その内２度が White Christmas です。何となく幸せ。
と言いつつ、クリスマスだからと言ってどこへ行くわけでも、何をするのでもありません。クリスチャンの多い韓国、今日は休日なのですが、学期末の事務処理が山積みだし、一日中、自宅にこもって仕事です。
仕事のお供は Christmas Songs。
韓国では、ネット上での音楽配信が盛んなためか、音楽のプレゼントをよく受け取ります。自分で作った音楽ＣＤ−Ｒとか、自分の好きな曲をつけたメールとか。特に、音楽メールは最近の流行らしく、いろいろな人からいろいろな曲が送られてきます。仕組みとしては、ｅカードとかグリーティングカードと呼ばれるフラッシュのカードと同じで、メールの指定箇所をクリックすると、ネット上のしかるべき音楽ファイルにアクセスして、送ってくれた人の選んだ曲が聞けるというもの。もちろん丸々一曲通して聞けます。
「あの人、こういう曲が好きなんだ〜」と思いながら聞くのも楽しいし、自分の知らない曲を聞けるのも楽しみ。聞いた曲が気に入るとＣＤを買っちゃったりすることもあり、音楽業界としてもいい宣伝になっているのではないかと思います。
そういうわけで、今日のＢＧＭはプレゼントしてもらった Dave Brubeck CHRISTMAS に Mariah Carey MERRY CHRISTMAS です。
あとはクリスマスケーキがあればなぁ……。
12月24日（火）
国楽のコンサートを聞きに、世宗文化会館へ行きました。開演前にトイレへ行ったら、何と、トイレの個室の中に、こんなものが。
12月19日（木）
今日は大統領選挙です。
昨日夜、突然、鄭夢準が盧武鉉への支持を撤回。マスコミは大騒ぎになっています。直前のマスコミ予想では、候補統一以後、盧武鉉の支持率が上昇して、李会昌をやや上回ったと言われていただけに、鄭夢準の支持撤回宣言が投票にどんな影響を与えるやら、目が離せなくなってきました。
今回の大統領選挙は、五年前の熱気とは比べものにならないほど国民の関心が薄いそうですが、それでも投票率は80％前後と予想されているようです。（7:15am記）
午後６時に投票が終わったので、新聞サイトを覗いてみました。
12月11日（水）
今朝になって、気づきました。昨日のソウルの予想最低気温は−10℃でしたが、私の住んでる所はソウルのはずれ。山も近くて、ソウル市内より１〜２℃は気温が低いと言われているのです。ってことは……。
出勤してすぐ、懲りずに天気予報サイトを覗いてみました。
12月11日 ソウル 午前８時30分現在の気温−7.6℃
となると、このあたりは−９℃くらい？ 今、−９℃の中を歩いて出勤してきたってこと？？
実際、外を歩いていると、寒さが服を突き抜けて襲ってくる感じです。ほんの２〜３分の徒歩出勤で、身体がすっかり冷え切ってしまいます。
同じサイトのニュースに、「＜気象庁＞ 11日も”コンコン”」という見出しが載っていました。「コンコン」って何だろうと辞書を引いたら、「硬く凍りついたようす、かちかち」。ふと、冷凍庫の中でかちんこちんに凍ったアイスクリームを連想してしまいましたが、確かに、−９℃なら冷蔵庫より冷凍庫に近いかもしれないですねぇ……。
12月10日（火）
寒い！ 昨日は東京も雪だったようですが、こちらも日曜に雪が降り、その後ずっと冷え込んでいます。
特に今日は、お天気のいい昼間なのに、空気が冷たくて本当に寒い。まるでスキー場にいるみたい。いったいどのくらいの気温なんだろうと、天気予報のサイトを覗いてみました。
12月10日 ソウル 予想最高気温−２℃ 予想最低気温−10℃ 午後７時現在の気温−4.6℃
ひえぇ〜〜〜。見るんじゃなかった。明日の予想は最高気温−１℃、最低気温−９℃だそうです。ちょっと暖かいかも？
12月５日（木）
夜、モギョクタン（沐浴湯）に行ってきました。韓国の銭湯、お風呂屋さんです。
温泉や汗蒸幕（ハンジュンマク）には行ったことがありますが、モギョクタンは初体験です。と言うのも、韓国のお風呂屋さんは早朝から営業して、夕方６〜７時頃には終わってしまうのです。普通に仕事してたら行く時間がありません。それじゃ普通の勤め人は行かないのかと言うと、さにあらず。男性は仕事の合間に、女性は出勤前の朝６時頃から行ったりするらしいんですね。普通の韓国人がやってることは何でも真似してみる私ですが、この出勤前のお風呂は真似できませんでした。朝湯入ったら出勤する気がなくなっちゃいそうで。日本では「朝寝、朝酒、朝湯」が３点セットですからねぇ。
ところが先日、家の近くで「24時間営業」というモギョクタンを見つけました。ここなら仕事の後でも行ける。というわけで、早速、お風呂道具をリュックに詰めて、ご近所（徒歩８分！）のお風呂屋さんに出向いたのでした。
このモギョクタンは小さなビルの地下にあります。地下へ通じる入口で大人料金3500Ｗを払うと、チケットとタオル２枚を渡してくれました。昼間なら3000Ｗのようです。階段を降り、「女湯」のドアをあけて中に入ると、すぐにカウンターがあって、そこでチケットを渡します。脱衣場にはおばさんたちが大勢いて、随分混んでるな〜と思ったら、皆、床机に座ってテレビドラマに見入っているのでした。顔見知りの人たちばかりのようで、何だか、とても楽しそう。
お風呂場の方は、思っていたより広くてきれい。湯船が３つ、サウナも３つ、あかすりコーナーがあって、あかすりアジュンマもいます。充実していて嬉しい〜。でも、その割に人が少なくて、人数を数えてみると、この時女湯にいたお客さんの３分の２はテレビドラマに釘付けという計算になりました。皆さん、毎週ここへ来てドラマを見てるのでしょうか？
のんびり湯船につかって温まって、風呂上りにはコーヒー牛乳飲んで寛いで。う〜ん、幸せ。お肌はつるつる、身体はぽかぽか。やっぱりお風呂はいいですね〜。
今度は休日の朝風呂に挑戦してみたいと思います。一緒に、朝寝・朝酒までできれば最高。
12月１日（日）
韓国での生活、特に不自由なことはないのですが、それでもやはり時々、「○○が欲しいのだけど、どこで手に入るだろう？」と悩むことがあります。大抵の場合、なくても何とかなるという程度の必要性なので、困るというほどではないのですが、どこにあるのか、韓国語で何と言うのか、そもそも韓国にあるのか、が分からなくて、どうってことないもの一つ手に入れるのに、結構手間がかかることがあるのですね。
と、こんなことを書いているのも、ひと月ぐらい前から探している物があるからです。その探し物は「大和糊」。最近では、日本でもお目にかかることが少なくなった、でんぷん質の白いどろっとした糊です。
私が子供の頃はあれが一般的だったのですから、韓国にだってきっとあるはずです。それとも、新し物好きで変化の速い国のことだから、もうなくなっている？ ううん、どこかには残っているにちがいない。でも、どこに？ そもそも、何と呼ぶのでしょう？ 「やまとのり」？ まさかねぇ……。
まずは自分で、学校の文具売り場や町のスーパーを探してみましたが、ありません。韓国でもスティックタイプの糊が一般的なのです。たまに、アラビア糊はあるのですけれど。もしかして、もう絶滅してるのかなぁ。日本から送ってもらわないとダメかなぁ……。
次に、日本人の知人（韓国生活も長いし、韓国語も堪能！）に尋ねてみました。すると、そういう糊は文房具屋へ行けばあると思うけれど、名前は分からない、という答が返ってきました。韓国に確かにあると分かっただけでも前進です。となれば、次にやるべきことは一つ。「現場へ行って尋ねる」 韓国では常にこれが最善手です。
そして今日、散歩の途中で文房具屋を見つけました。長年営業しているらしい、町の普通の文房具屋さんで、お誂え向きです。でも、何て聞けばいいんでしょう？ 「白くて、どろっとしていて、でんぷん質で……」なんて、韓国語で説明できるとは思えません。ところが、突如、名案が閃きました。勇んで文房具屋に乗り込みます。
「ムォル チャジュセヨ？」（何をお探しですか？）
「チョー イェンナル プル イッソヨ？」（あの〜、昔の糊、ありますか？）
「ムンバンプルヨ？ イッソヨ」（文房糊ですか？ ありますよ。）
文房具屋のおじさんが棚の奥から出して来てくれたのは、紛うことなき大和糊。そうそう、これよ、これ。あっけないくらい簡単に話が通じたところを見ると、突如思いついた「イェンナル プル」という表現、ばっちりだったようです。この「イェンナル」という語、「昔」という意味ですが、過ぎ去った日々の古臭さや懐かしさを伴っている言葉なのです。
こうして、大和糊、じゃなかった、文房糊をめでたくゲットしました。
わざわざこんなものを探し出して何に使うのかと言えば……用途は、三味線の撥皮の張替えです。